大学院入試の自己PRの書き方と例文
大学院入試を受けるときの、自己PR文の書き方を解説します。さらに、例文も紹介します。
自己PRの構成の方針
大学院は、基本的には研究をするところです。
よって、院試の自己PRでは、「自分は研究に向いている人物である」という内容を示してアピールします。
なお、志願者は「研究意欲の高さ」をアピールしがちですが、このような、意気込みを前面に押し出したアピールは控えましょう。
大学院からすれば、志願者の研究意欲は高くて当たり前だからです。
また、研究意欲の高さは、言葉で直接的に表現しなくても、自己PR、志望動機、面接での顔つきや話し方など、全体を通じて感じ取ってもらうことができるからです。
つぎの順番で、自己PR文を構成します。
自分の長所
「性格」,「能力」,「物事への取り組み姿勢」などから、自分の長所を選び、説明します。
長所の研究への活かし方
自分の長所を、どのように研究に活かすことができるのかを説明します。
進学後の抱負
進学後の抱負を、かんたんに説明します。
以上の三点を盛り込むと、たとえば、つぎのような文章になります。
自己PRの例文
性格をアピール
探究心
私は探究心があり、気になったことは調べ尽くす性格です。
たとえば、卒業研究をするときに取り組んだ先行研究の調査では、100を超える数の文献や論文を入手し、全てに目を通しました。
時には他府県の大学の図書館から資料を複写してもらって取り寄せるなどの苦労もありましたが、その努力の甲斐あって、現在、多角的な視点で卒業研究に取り組めています。
この性格を活かし、入学後も緻密な研究に取り組んでいきたいと思います。
主張力
私の長所は、自分の意見をはっきりと主張できるところです。
いま取り組んでいる卒業研究について言えば、議論する相手が教授であっても、意見が否定されることを恐れず、明確に意見を伝えます。
そうすることで、自分の考えが纏まると同時に、相手の考えを引き出すこともできるからです。
実際、自分なりに努力して試行錯誤しても、思うような実験結果が出なかったときが以前にありましたが、そのとき、教授や研究室のメンバーとのディスカッションを自分から積極的に持ちかけたことで、実験結果を新たな解釈で捉えられるようになりました。
大学院では、研究が上手くいかないときに、どのように対処し、解決に導いていくかが非常に大事だと思います。
私は、この持ち前の主張する力を活かして、挫折や失敗を乗り越えていきたいと考えています。
取り組み姿勢をアピール
コミュニケーション
私は現在、研究室のメンバー複数人で、共同研究しています。
その中で、私がいつも心がけていることは、コミュニケーションを大切にするということです。
つまり、「報告」「連絡」「相談」を欠かしません。
これまでの経験上、最も重要だと思っているのは「相談」です。
予想通りの実験結果が出なかったときには、必ず、教授や、他の研究室のメンバーの意見を聞くようにしてきました。
周囲のアドバイスをもらうことで、これまで解決できなかった事例は、これまで、殆どありません。
大学院に入学後した後も、これまでのように、「報告」「連絡」「相談」を心がけることで、研究室のメンバーと協力しながら、着実な研究を行っていける自信があります。