sample
  1. HOME
  2. シニア
  3. 自己PRの書き方

シニアの自己PRの書き方

50代~60代の転職


50代や60代のシニアが転職するときの自己PR文の作り方を紹介します。
作り方に正解やルールはありませんが、基本的には以下の通りで問題ありません。

方針



シニアを雇う企業は、シニアに知識や経験を求めていますので、応募書類や面接では、知識や経験をアピールします。

NGアピール

なお、「真面目さ」、「誠実さ」などの人間性についての直接的なアピールは無用です。なぜなら、人間性は、過去の実績の説明を通じて間接的に感じ取ってもらえば良いものだからです。

また、「やる気があります」などと意気込みを前面に押し出したアピールも無用です。企業は、がんばるシニアではなく、結果を出せるシニアを求めているからです。

文章の構成



自己PRの文章を、つぎのような順序で構成します。

前職の担当業務と立場

前職での担当業務と、自分の立場を明確に示します。

(例)営業部の部長、広報課の課長、管理部の係長など

前職で挙げた実績

前職で挙げた実績を、数字を使うなどして客観的に伝えます。

特にアピールしたい実績があるときは、詳細に説明します。

その際は、説明の順番を、「自分あるいはチームの目標」→「自分が取り組んだこと」→「達成したこと」とすると、分かりやすくなります。

なお、職務経歴書に書いたすべての実績をアピールする必要はありません。

代表的な実績に絞ってアピールすると良いでしょう。

知識や経験の活かし方

実績をあげる中で身につけた知識や経験を、転職後に、どのように活かしたいと考えているのかを伝えます。

簡単に説明しても良いですし、転職への意欲をアピールするために詳しく説明してしても良いでしょう。

例文



以上の三点を盛り込むと、たとえば、つぎのような文章になります。

例文1 離職率の低下に貢献した

私は現在の会社で、人事採用を担当しています。

主な採用対象はエンジニアで、これまで200人の採用に関わってきました。

中途採用の担当として努力したことは、中途採用者の離職率を低下させることです。

実は、私が担当になったとき、平均して中途採用者の離職率は、入職後三年以内で2割程度と高く、社内で問題となっていました。

しかし、会社は有効な対策が打てずにいました。

私はこれを解決すべきと考え、中途採用者の採用面接のときに、希望する就労環境について注意深く聞き取ることにしました。

また、キャリアプランについて、どのような希望があるのか等も、時間をかけて聞き取りしました。

そして、聞き取りの結果を踏まえ、仕事を重視する人と、仕事とプライベートを両立させたい人のそれぞれのライフスタイルに合わせて働き方を選択できる人事制度を導入しました。

優秀なエンジニアを社内に留まらせるのは非常に難しい、と言われる業界ですが、相手の望みを見極めて、それを労働契約を結ぶ際にはっきりと示すことに注力した甲斐あって、離職率を、入職後三年以内で1割にまで下げることに成功しました。

これまで採用に関わってきた現職の経験を活かしながら、御社でも様々な課題に取り組んで参りたいと考えております。

例文2 リスクマネジメントの経験がある

私は前職で、リスクマネジメントに取り組んでおりました。

じつは、私が入社して三年ほどの間は、リスクマネジメントを統括する部署はありませんでした。

ところが、三年前に発生した、商品のリコール問題をきっかけに、会社にリスクマネジメントに取り組む部署が設置され、私がその責任者となりました。

私がまず初めに取り組んだのは、各部門がそれぞれ抱えているリスクを事細かにとまでは言いませんが、お互いの共通項として共有し合うことです。

リスクマネジメントに対する特定の部門の比重を大きくしてしまうと、往々にして、他の部門が危機管理に対して無関心となってしまうからです。

そこで、できるだけ社内の様々な部門を危機管理体制構築に関与させて巻き込むようにしました。

これまでの実績としましては、平常時のリスク監視や、危機発生時の対応における全社的ルールやマニュアルを作成して配布し、定期的に内容を検証し、レベルアップを図るようにしました。

さらに、現在は、各部署の協力を取り付けて、定期的にシミュレーション訓練を実施していくことで、継続的改善に努めています。

このプロセスで得た交渉力や調整力は、現在のさまざまな仕事に活かすことができています。

御社においても、この経験を活かし、仕事に邁進していきたいと思います。

例文3 現場との対話の経験がある

私は前職でエンジニアをしていました。

主な職務は、顧客となる会社の要望を直に汲み取り、それをシステムに落とし込むことでした。

その中で、特に私が重要視していたのは、システムを使用する現場の人たちの意見を、積極的にシステムに反映させることです。

これは、社内で多くの調整事項を生じさせるため、困難なことでしたが、やり遂げたときに顧客からの信頼を勝ち取ることができましたし、顧客との長期的な関係を築くためと考えて取り組んでおりました。

以上のように、私は、このような活動を5年間、継続することで、交渉力・調整力を身につけてまいりました。

前職では、小さな規模のシステム開発ばかりに携わっていたため、御社のような大規模な会社でのシステム開発は未経験ですが、今後、より大きなシステム開発を、私が取りまとめできるようになりたいと考えています。